下段の
ナンバー28、
設計書情報提供システム整備事業は、
公文書公開請求により窓口等で
申請交付を行っている契約後の工事及び
業務委託の
金額入り設計書について、
インターネットを利用して情報提供できる
システムを整備するもので、これにより来庁による
接触機会の減少や
行政サービスの向上に加え、職員の
事務負担軽減を図るものです。
進捗状況につきましては、昨年5月の
委託契約後、
計画どおりシステム開発を進め、現在
システムは完成し、実際の
インターネット環境での
動作確認などの
最終チェックを行っております。また、運用に向け並行して
職員向け操作マニュアルの作成などの準備も進めているところで、本年4月からの
運用開始を予定しております。
6
◯浅井道路部長 同じく
報告資料の少し飛びまして53ページをお願いします。
上段ナンバー55、
道路関係データ取得活用事業は
デジタル化を推進する取組であり、
道路行政の質の向上、また、効率化に向け公用車から
走行データを取得し、活用する方法を検討していくものでございます。今回は事業の
進捗状況について御報告させていただきます。
令和3年11月から令和4年1月末まで公用車の
走行状況を把握するため、
走行経路の
データ取得を実施しました。現在この取得したデータを用い、
公用車利用による
市内道路の
カバー率等の分析を進め、今後の
維持管理などに向けた
公用車活用の可能性を検討しております。また、本事業は当初、
株式会社ユピテルとの
共同研究により事業を進めていましたが、新たに
画像分析技術を有する法政大学を加え、3者で今月中旬をめどに協定を締結し、研究を進めていく予定でございます。
7
◯畑田委員長 新型コロナウイルス感染症対策に関わる事業についての報告は以上です。
──────────────────────────────
8
◯畑田委員長 次に、
議案審査に入ります。
議案第1号中所管分、議案第3号及び議案第9号と議案第22号から議案第25号までの7件を
一括議題といたします。
議案審査の順序といたしましては、当局からの説明を聞いた後、質疑に入ります。その後、討論と併せて要望・意見を述べていただき採決を行います。
なお、特に反対の立場での討論がない場合の採決は
簡易採決で行いますのでよろしくお願いいたします。
それでは、順次当局の説明をお願いします。
〔
当局説明〕
9
◯畑田委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。発言の際には議案書の番号、
ページ数、項目等を述べていただくようお願いいたします。
それでは、質疑がありましたらどうぞ。
10
◯山本委員 まず、資料-1の18ページの下段のところです。
交通政策課、
バス路線維持費助成についてなんですけれども、
コロナ禍により
バス事業者の
経営状況が悪化しているということは非常に感じているんですけれども、
バス事業者に対する補助額への影響、この辺りをどのようにお考えになられているか、また、
補助金額がどのように推移していくのかというところをお聞かせいただきたいと思います。
11
◯松浦交通政策課長 コロナによる
バス事業者への補助金の影響についてですが、
バス路線への補助は
当該年度の補助金を前年度の
運行実績に基づき算出しており、今年度はコロナの影響を受けた令和2年度の実績に対して補助を行うものです。主な交付先である、
しずてつジャストラインへの補助額は、
利用実態に合わせた
ダイヤ改正など経費の削減は行ったものの、それを上回る
運賃収入等の減により令和2年度の交付額約3億3,000万円から約3,600万円の増額となっております。
今後の補助金の推移につきましては、
生産年齢人口の減少や
在宅勤務等による
運賃収入の減が懸念されるところですが、
補助金額の算定には運賃などの収入のほか人件費、燃料費などの経常支出や実
走行キロ数などの要素が影響するため、これらの推移について注視していく必要があると考えています。
12
◯山本委員 重ねて、資料-1の46ページです。続きましては、昨年度の決算のエキパの関係で、
コロナ禍により収益が非常に減少しているということで、経営に大きな影響を受けたということであったのですけれども、今年度の
利用台数や使用料の収入はどのような状況なのか、お聞かせいただきたいと思います。
13
◯松浦交通政策課長 パネルを使って説明させていただきます。
エキパの
利用状況等についてですが、グラフに示した令和2年度との対比を御覧ください。赤線で示した今年度の
利用台数は、年度当初から7月にかけて昨年を上回る状況でしたが、8月に発令された
緊急事態宣言により一旦大きく減少しました。その後、11月以降は徐々に回復し、1月末時点での
累計利用台数は、市が所有しているA、Bバースにおいて約10万4,800台で、令和2年度同時期に比べ約5,300台、5.3%の増となっております。また、収入の実績ですが、4月から1月末時点での実績は約6,250万円で、令和2年度同時期に比べ約230万円、3.8%の増となっています。1月末時点の累計では台数及び収入とも微増となっておりますが、現在、2月20日までの
まん延防止等重点措置期間でもあることから、通年では令和2年度と同等の利用になると見込んでおります。
14
◯山本委員 コロナの影響で駐車場の
使用収入等が、
利用者等も含めて減少しているということなんですけれども、昨年度、
行政改革の一環として導入を進めてきた
指定管理者制度の導入を見送っているのですが、今後の経営の改善を図るためにどのような対策を立てているか、こちらも併せてお聞かせいただきたいです。
15
◯松浦交通政策課長 エキパの
経営改善への取組については、共同所有している国と課題の共有、改善策の検討を行い、
周辺民間駐車場と比べ割高となっている平日と休日の
上限料金を見直すことが効果的であるとの結論に至ったため、現在、実現に向け庁内で調整を行っているところです。
上限料金の変更は平成27年度にも一度行っており、収益向上に効果が出た実績があるため、周辺の
民間駐車場料金の相場を踏まえつつ、
最大料金を値下げすることで増収につながるものと考えています。
16
◯福地委員 私からは資料-1の19ページの一番上、
宅地耐震化推進事業からお聞きしたいと思います。
臨時的事業ということでありますけれども、この事業で行う調査の内容と補正でやる理由を教えていただきたいと思います。
17
◯杉山開発指導課長 宅地耐震化推進事業で行う
調査内容についてですが、
宅地耐震化推進事業は阪神・
淡路大震災や新潟県
中越地震等の大地震で谷や沢を埋め立てた3,000平米以上の大規模な
盛土造成地が地滑り崩壊し、甚大な被害が発生したことからこれらの復旧事例を教訓として平成18年度に国が創設した事業でございます。
本市においては昭和40年代から
有度山山麓を中心に大規模に盛土された造成地が42か所存在していることを把握しております。これらについては位置図を作成してホームページに公表しているほか、毎年6月の梅雨前に職員の目視による
定期点検を実施しております。そこで、今回、予定しています
調査内容についてですが、大
規模盛土造成地の安全性を把握するため、地下水位や
地質データなどから
現状分析を行い、対策が必要な造成地と経過観察とする
造成地等に判別し、それぞれ具体な対応策を検討したいと考えています。調査結果につきましては、市民の皆様の過度の不安や誤解を招かないよう配慮しながら公表するとともに、必要に応じて被害を軽減させるための
事前対策につなげていきたいと考えています。
次に、補正する理由についてですが、補正の理由は3つございます。1つ目は国が示しております盛土の
安全性把握調査など防災、減災、
国土強靱化の推進に関わる令和4年度事業を前倒しして行うものでございます。2つ目は、昨年7月に熱海市で発生した
土石流災害を踏まえまして、本市に存在する42か所の大
規模盛土造成地の安全性について早急に確認させていただき、調査結果を市民の皆様に報告してまいりたいと考えております。3つ目は、安全性の不足が確認された造成地については、具体な対応策を検討していきたいと考え、今回、補正をお願いするものでございます。
18
◯福地委員 続いて、資料-1の19ページです。建築部の
木造住宅耐震事業費助成について、お聞きしたいと思います。
今回の補正では事業費の減額ということですけれども、その理由とここ数年の
木造住宅の
耐震工事の
実施件数がどのように推移しているか、教えてください。
19
◯村上建築指導課長 決算の見込みに伴う事業費の減額ですけど、これまでは行政や設計者、それとか施工者による
耐震合同説明会や耐震化を促す
ダイレクトメールの送付などの
周知啓発を行ってきましたが、今回の
コロナ禍の影響による経済不安や収入減などで
工事資金の確保が難しいことや、所有者が
施工業者との接触を避けたいというような状況から、補助の
申請件数が減少したのではないかと考えております。
ここ数年の耐震化の状況なんですけど、今年度は1月末現在で72件実施しています。それで、過去の実績としては平成30年度が194件、
令和元年が123件、昨年度が92件となっておりまして、年々減少傾向であります。
20
◯福地委員 年々
実施件数が減少しているということでしたけれども、ある程度、やる人はやってしまって頭打ちの状態なのかなと思うのですが、ただ、耐震化は継続してやっていく必要があると思うので、所有者の皆さんに耐震化を実施してもらうための今後の取組を教えてください。
21
◯村上建築指導課長 これまでも耐震化を促す
ダイレクトメールなどの送付などで
周知啓発活動を実施しており、引き続きこの活動は実施してまいります。また、今年度においてはそれらの取組に加えて約1,000件くらいの方に対して電話で直接状況の聞き取りとか、改めて耐震化の必要性や
補助制度を説明させていただき、
事業実施につながるように活動しております。
なお、
耐震化工事の前提となる
耐震診断について、今年度、市による診断は昨年度よりも100件ほど多く実施しておりますので、これが次年度には
耐震化工事につながることを期待しております。
22
◯福地委員 続いて資料-1の21ページ、
交通安全施設整備事業について教えてください。こちらの
自転車走行空間整備事業の
整備状況と今後の進め方について教えてください。
23
◯加藤道路保全課長 自転車走行空間の
整備状況と今後の進め方についてお答えします。
整備状況としまして、令和3年度末までの見込みですが、全体
計画延長約419キロメートルに対して約279キロメートルが完了する予定で、進捗率は66.6%を見込んでおります。
次に、今後の進め方ですが、これまでは市街地の
ネットワーク路線を中心に整備を進めてまいりましたが、近年サイクルツーリズムを楽しむ人々が増えたこともあり、中
山間地域における
サイクリングコースとしてニーズのある路線について、今年度から矢羽根や
注意喚起の看板を設置する整備を始めております。今後は拡充を図ってまいります。また、
コロナ禍による新しい生活様式の一つで通勤手段として自転車のニーズが高まっており、
自転車利用者の一層の安全と快適な
走行空間を確保するため、さらなる市街地の
ネットワーク路線整備の充実に向けた検討も進めていきたいと考えております。
24
◯福地委員 自転車走行空間、あの青いラインのやつですかね、
まちなかでも最近目にして、時々何でここにあるんだろうと思うところもあるのですが、それで
注意喚起をしているんだろうなと車を運転しながら思っているわけですけれども、実際に事故の件数は減っているという認識でよろしいのでしょうか。
25
◯加藤道路保全課長 実際の
事故件数の減少についてですが、平成23年度時点、今から10年ぐらい前では約1,600件、自転車に関する事故が発生しておりました。それから10年たった令和2年度末、昨年度末で868件と約半数に減少して、約46%の減少に至って、
自転車ネットワークの整備による効果があったと思われます。
26
◯福地委員 交通安全のほうで
通学路歩行空間整備事業なんですけれども、千葉県八街市の事故を受けて調査とか整備とかその後していただいていると認識しているのですけれども、その後の対応の状況と取組について教えていただきたいと思います。
27
◯加藤道路保全課長 千葉県八街市の事故を受けて実施した
緊急点検などの
対応状況と、今後の取組についてお答えします。
事故後、
教育委員会、警察などと連携して取り組む
通学路交通安全プログラムにおいて、第2回点検を
緊急点検として8月から10月に実施いたしました。事故以前に実施した第1回の点検と合わせて合計約180か所の危険箇所を確認しております。このうち
道路管理者が対策する箇所が100件ありまして、
対策内容としましては
グリーンベルトの設置や路面標示の設置、防護柵の設置などがあります。
対策の状況は現在進めておりまして、一応、今年度末までには95件の箇所を完了させる予定をしていまして、残りの箇所につきましても来年度中、令和4年度中には完了する見込みとなっております。あと、今後の取組ですが、今回の
緊急点検による対策以外にも計画的に実施しております
通学路対策として危険な交差点における防護柵の設置などの
安全対策を進めておりまして、今年度末、令和3年度末までには
暫定対策を含めて計画した65か所全てを完了する見込みであります。また、小学校から半径500メートル以内の通学路における
歩行空間整備も
グリーンベルトなどの対策を今回の2月補正により前倒しを図ります。
今後も、引き続き
関係機関と連携して点検や
対策工事の充実を図りまして、児童生徒の通学路における
安全対策を推進してまいりたいと考えております。
28
◯遠藤委員 2点ほどお伺いします。
繰越明許費についてお伺いしますが、資料-1、26ページから30ページにかけまして
道路事業の
繰越明許費が計上されておりますが、今年度の
繰越明許費は昨年度と比べてどうだったのでしょうか。
29
◯杉村道路計画課長 繰越明許費の昨年度との比較についてお答えします。
令和3年度2月
補正予算における
道路事業の
繰越明許承認要求額は67億9,000万円余を計上しております。これに対しまして、令和2年度の
繰越明許承認要求額は88億5,000万円余でございましたので、20億6,000万円余の減額となっております。
30
◯遠藤委員 これについて、努力はしていると思うのですが、この減額になった理由はどう分析しておられますか。
31
◯杉村道路計画課長 繰越額が減額となった理由についてお答えします。
理由としましては主に2点ございます。1点目として制度面が挙げられます。11月議会で承認いただいているゼロ債務負担行為の活用額を年々増加していただくことで職員と工事
施工業者、双方の業務平準化が図られ、工事が前倒しされていることがございます。また、河川内工事や大規模工事の債務負担行為も承認いただくことで繰越額の縮減につながっております。さらには昨年2月の当初予算時に承認いただいた
繰越明許費、いわゆる繰越枠を今年度から実施したことで発注手続等の円滑化が図られ、その波及効果として他工事の速やかな発注につながり、ひいては全体の繰越額縮減につながっていると考えております。
2点目としまして、年度当初からの早期発注という点がございます。先ほど説明いたしましたゼロ債務負担行為を毎年活用することで職員の業務の前倒しも徐々に進みまして、意識も変化していくことで前年度から設計を準備し、年度当初から迅速に工事を発注できたことが挙げられます。今後もこれらの取組を継続し、さらなる繰越額の減額、縮減に努めてまいりたいと考えております。
32
◯遠藤委員 次の質問ですが、資料-1の20ページの最上段ですが、道路新設改良事業のうち主要地方道清水富士宮線です。庵原から伊佐布へ抜ける2億円程度と聞いておりますが、増額補正についてその内容を教えていただけますか。
33 ◯石上清水道路整備課長 2億円の増額補正についてお答えします。
令和4年度予算としておりました道路改良工事について、国庫補助金の認証増に伴い増額補正を行い、事業進捗を図るものでございます。
内容としましては、補装工、道路付属施設工等の施工を予定しております。
34
◯遠藤委員 清水富士宮線は、中部横断道の開通に合わせて、港湾道路のアンダーからスムーズに伊佐布インターに入る道路で、その間、庵原においても何十年と住んだお宅を何軒か移転したりして、ちょっと遅れているのは我々も承知しております。土地交渉、何十年住んだお宅を移転するという非常に難しいことだったと思いますが、その後も大雨でちょっと切土のところが崩れたり、なかなか皆さんも大変だったと思いますが、ある程度、我々もそうなんですが、中部横断道も開通し、また、今後のめどもついたと思うのですが、今後のスケジュールを教えていただきたいと思っています。
35 ◯石上清水道路整備課長 パネルを用いて説明いたします。
今後のスケジュールについてお答えいたします。
現在、高架橋及び土工部を施工しており、その完成後、本補正による工事により未供用区間ののり面工、防護柵工、舗装工及び4車線協議に向けた道路付属施設工を行い、これらの完成後、令和4年度中に全線供用を開始する予定でございます。
36
◯山本委員 すみません、追加でお聞かせいただきたいです。
繰越明許費についてなんですけれども、資料-1の26ページ、下から4番目、インフラ分野のDX推進プラン策定業務が計上されておりますが、こちらを繰越しする理由を教えていただきますでしょうか。
37 ◯野田建設政策課長 繰越しとさせていただく理由でございますが、国土交通省のインフラDXアクションプランにおいて、暮らしにおけるサービスの向上、現場の安全性などを目指してDX関連施策や工程表が示される予定でございます。
本市においても国プランを確認して策定を進める必要がございますが、国の公表が令和4年3月に延期されたことから策定時期を見直すことといたしました。令和3年度事業といたしましては、本市のインフラ分野の課題の整理並びに課題解決につながるDX関連事業の洗い出しを行っているところでございます。9月補正時の900万円に対して今年度経費は322万円余でございますが、来年度も継続してプラン策定を進めていきたいと考えておりますので、577万円余の繰越しをお願いするものでございます。
38
◯山本委員 国に合わせて繰越しということだったんですけれども、併せてなんですが令和4年度に実施する業務の概要についてお聞かせいただきたいと思います。
39 ◯野田建設政策課長 令和4年度でございますが、今後公表される国交省のインフラDXアクションプランの内容等を確認いたしまして、整合性を図って策定を進めてまいりたいと思います。令和3年度に抽出した課題やDX施策を基に実現可能なDX事業を選定しまして、ロードマップ、工程表を作成するなど本市に適したプランを策定していく予定でございます。
40
◯山本委員 資料-1の27ページ、下から6段目、河川改修事業費の繰越事業のうち清水区で実施している工事があれば、その中で代表的なものをお教えいただきたいと思います。
41 ◯鈴木土木事務所長 清水区では6件の工事を繰越しとして提出させていただきました。代表的なものとしましては、令和3~4年度の債務工事で発注した谷津沢川改修工事が挙げられます。パネルを御覧ください。谷津沢川はJR草薙駅の東側、日本平山腹を起点とし、静岡鉄道狐ヶ崎駅付近でJR東海道本線の上空を横断し、巴川の支流の大沢川に流入する河川で、山間部から住宅地へ移る馬走地区では川幅が狭く、浸水被害が発生し、静岡市浸水対策推進プランによる対策地区として平成20年度から河川改修事業を実施してきております。既に
計画延長2.5キロのうち1.7キロメートルが完了しています。本工事では不足する河川の断面を拡幅するため、ボックスカルバートとL型水路を設置し、護岸整備を整備していくものでございます。
42
◯山本委員 具体的にどのような状況で工事の状況が遅れているのかと、静岡市浸水対策推進プランへの影響はないのかも併せてお聞かせください。
43 ◯鈴木土木事務所長 進捗が遅れている理由でございますが、工事場所は河川両側に民家が近接していることから、掘削を進めるため両岸に7メートルの矢板を打つ方法で進めています。この際、施工に支障となる中部電力の電柱2本、NTTの通信柱1本とこれらを経由する電線通信線が河川上空を通過しているため、電柱等の移設が必要となります。しかし、電柱移設場所の調整に時間を要し、また、近隣の世帯数が多く通信線、光ケーブル等の切替え時に必要な利用者への通信障害発生の告知などに時間を要しまして、約3か月の遅れが生じたものでございます。
現在の状況は今月20日頃には電柱等の移設が完了し、矢板を打設していく予定でございます。また、静岡市浸水対策推進プランへの影響でございますが、本工事は令和3年度、4年度の債務工事で実施しており、令和4年度の上半期には完了する予定でございます。したがって、静岡市浸水対策推進プランには影響はないものと考えております。
今後も引き続き計画的に事業を進めることで、静岡市浸水対策推進プランに遅れが生じないよう進めていきたいと考えております。
44 ◯加藤委員 資料-1の19ページ、先ほどの福地委員の質問と重なる部分があると思いますけれども、開発指導課の
宅地耐震化推進事業についてお伺いします。
先ほども答弁の中で
調査内容について触れていただいておりましたけれども、安全性確認調査ということで、資料分析、現地踏査、優先度評価ということでありますけれども、まずこの現地踏査というのがどういった
調査内容になるのか、また、優先度評価というのが先ほどの答弁の中で対策の要否を判断する指標になるんじゃないかと思うんですが、この2点について併せてお伺いできればと思います。
45
◯杉山開発指導課長 まず、現地踏査はどのような調査かでございますけれども、これは専門的な知識のある調査員が実際に現地を訪れまして、盛土や擁壁の構造、宅地地盤の亀裂や沈下、地下水や不安定な地層など4つの評価指標に照らし合わせながら確認する調査でございます。
次に、優先度評価についてでございますが、これにつきましては現地踏査により得られました情報を基に42か所の大
規模盛土造成地を対策が必要な危険度A、経過観察が必要な危険度B、緊急性のない危険度Cにランク分けをいたします。中でも危険度Aにつきましては、
対策工事が必要であるか判断するため、さらに細かく4段階に分類しまして、滑動崩落のおそれの大きい造成地の抽出を行います。抽出されました造成地については、ボーリング調査や安定検査を実施するなど崩落の危険性についてより詳細な情報収集を行ってまいります。
46 ◯加藤委員 市民の方の不安も高まっている状況もあると思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
続きまして、同じく資料-1、19ページの中段の事業について公園整備課にお伺いします。
今回この公園整備事業は国の補正に伴う国庫補助事業の増額ということでありますけれども、その内容について、まず、お伺いいたします。
47 ◯鈴木公園整備課長 増額補正の内容でございますが、耐用年数を超過して老朽化した遊具を更新するもので、安東二丁目公園、菖蒲公園、若松町南公園の3公園におきまして2連ブランコ、幼児用揺り籠型ブランコ、滑り台など15基の遊具を取り替えるための経費として1,600万円の補正をお願いするものでございます。
パネルを御覧いただきまして、これは安東二丁目公園になりますけども、右側の写真が現在の老朽化した遊具で、これらを左側のイメージのように従前とほぼ同様の機能と規模のもので更新いたします。現状の遊具につきましては、安全に楽しく使っていただきますよう補修や塗装を重ねておりますけども、支部材の劣化が進み、早期の更新が望まれる状態となっておりますので、国の追加補正を活用し、令和4年度事業の一部を前倒して事業効果の早期発現を図ってまいります。
48 ◯加藤委員 事業の前倒しを図っていただきながら、市民の安全に資する取組をしていただいていると認識をしております。
同じく公園整備事業ですけれども、公園施設の長寿命化を推進していくに当たり、課題をどのように捉えておられて、どのように今後進めていく予定なのか、併せてお伺いいたします。
49 ◯鈴木公園整備課長 課題でございますけれども、現在の公園施設の長寿命化は更新を主として進めておりますけども、厳しい財政状況から更新のみによる対応には限界がございます。この更新と並行して計画的なメンテナンスによる予防保全的な対応についてもこれまで以上に推し進め、より多くの施設の延命を図り、市民の皆さんに安心・安全なサービスの提供と経費の節減の両立に努めてまいりたいと考えております。
50 ◯加藤委員 引き続きよろしくお願いいたします。
それでは、もう1点。最後に資料-1の21ページの
交通安全施設整備事業について、先ほどの質問ともまた重なる部分だと思いますけれども、この中で
通学路歩行空間整備事業について1点だけお伺いできればと思います。
様々な対策する箇所があると思うんですけれども、今回の補正の中で予定している箇所が具体的に決まっているようでしたらどのようなところになるのか、お伺いいたします。
51
◯加藤道路保全課長 今回の
補正予算で、
通学路歩行空間整備事業の実施箇所についてお答えいたします。
整備工事は清水区船越小学校、三保第一小学校、三保第二小学校の3校の通学路の延長約1.9キロメートルにおいて
グリーンベルトや区画線などの設置を行います。また、駿河区長田東小学校、葵区番町小学校など9校の通学路の延長約5.8キロメートルにおいて整備工事に向けた設計を実施します。
今後も児童の通学路の
安全対策を推進してまいりたいと考えております。
52 ◯児嶋委員 まず、都市局の案件で資料-1、27ページ
繰越明許費になります。最下段と下から2段目のところになりますが、恩田原・片山土地区画整理事業補助金、社総交1億6,500万円余り、同じくその下、市単で4億4,000万円について、どのような理由で繰越しをしなければならなかったのか、お聞きします。また、繰越しをする事業内容についても併せてお聞きしたいと思います。
53 ◯松井新インターチェンジ周辺整備課長 パネルを用いて説明させていただきます。
繰越しの理由と繰越事業の内容についてですが、まず、真ん中に走っているんですけれども大谷川放水路、あともう1つ、長沢川の河川協議に不測の日時を要したことや、水道移設工事の入札不調などにより関連する工事などが年度内の完了を見込めなくなり、次年度に繰越しをお願いするものでございます。
次に、繰越事業の工事の内容でございますが、社総交につきましては
都市計画道路への国からの補助金ということで、放水路に係る片山2号橋、それとそれに伴って水道、ガスの移設工事ということでございます。
市単でございますが、長沢川に係る長沢2号橋、また、長沢川沿いの区画道路、それと3号調整池というところでございます。
54 ◯児嶋委員 今回、社総交と市単独での繰越しとのことですけれども、もともとこの事業の目的である企業立地などの全体の進捗について、この繰越しが影響ないかというところをお聞かせいただきたいと思います。
55 ◯松井新インターチェンジ周辺整備課長 繰越しに伴う進捗への影響についてでございますが、繰越事業については
関係機関の協議が全て整ったことから、来年度早期に完成することを目指して進めております。また、パネルを見ていただきますと、北側から順次、平成30年度から事業を進めてきまして、先ほど説明させていただいた長沢川のところまで来ております。今年度末の進捗率の見込みは75%程度を見込んでおります。この先がもう、東名との間の小さな場所になってきて、先が見えてきております。したがって、今後の工程に変更はありません。工事の完了は全体として令和5年度を予定しております。全て区画整理の工事が令和5年度を計画しております。令和8年度には区画整理を終わらせて、組合の解散まで持っていこうということで考えておりますので、この繰越しによる企業立地に影響はないと考えております。
56 ◯児嶋委員 同じく資料-1の、1枚めくりまして28ページ、上から8段目、公園整備事業費のところです。社総交の日本平公園外2とありますが、この内容、約3億100万円のうちの主なものと、理由を説明いただきたいと思います。
57 ◯鈴木公園整備課長 公園整備事業費(社総交)の
繰越明許費3億100万円余のうち、主なものは日本平公園整備事業で、2億3,300万円余になります。
繰越しの内訳としては、工事費と用地補償費、負担金の3つに大別されます。パネルを御覧ください。
工事費でございますが、まず、公園の西寄りアクセス道路、そして東側の電線共同溝、この2つにつきまして警察との交差点協議であったり観光事業者等との交通規制の協議に不測の日時を要しまして繰越しとなりました。
続きまして、用地等補償なんですけども、平原ゾーンの用地取得を進めておりますが、一部の地権者との間で価格の協議であったり、相続等の親族同士の相談結果を待つ、この辺りに不測の日時を要しまして繰越しとなりました。
もう1つ、負担金ですけども、負担金につきましては公園整備に伴いまして水道需要が増えるということで、水道施設、場外になりますけど、ポンプ場であったりとか水道管あるいは水道タンク、この辺の市の水道部が行います水道工事に対しまして原因者として所定の割合の負担金を払うというものなんですけども、こちらにつきましても交通規制の協議であったり、今後の水道施設の機能というか、水道管の検討に不測の日時を要しまして繰越しとなりました。
58 ◯児嶋委員 続きまして、資料が変わりまして議案集2)になります。99ページから静岡市手数料条例の一部改正についてとありますが、その中の112ページになります。内容としては、マンション管理計画の認定制度を新たに始めるということだと考えておりますが、どのような制度なのか。また、この新しい制度を運用する上での課題をどのように認識されているか、お聞かせいただきたいと思います。
59 ◯内野住宅政策課長 まず初めに、マンション管理計画がどのような制度なのかということでございます。管理が不適切なマンションにつきまして、管理水準の底上げを図ることなどを目的といたしまして、マンションの管理の適正化の推進に関する法律が改正されまして、令和4年4月から新たにマンション管理計画の認定制度が始まります。
この制度の概要でございますが、マンションの管理組合から申請されるマンション管理計画につきまして、管理規約の有無、あるいは長期修繕計画の作成状況などについて、一定の基準を満たす場合に市が認定することができるというものでございます。この認定につきましては5年ごとの更新制となっておりまして、5年ごと定期的に適正にマンション管理がなされていることをチェックできるということになりますので、今後、管理組合や区分所有者等への制度通知を行っていきたいと考えております。また、この制度を運用する上での課題でございますけれども、認定申請がなされない管理組合につきましては、例えば管理組合の理事長が頻繁に交代するなどによりまして、私どもからその対象となる相手方への制度案内のお手紙などの送達がなかなか難しくなってくるというようなことが、現状の主な課題であると認識をしているところでございます。
60 ◯児嶋委員 続きまして、建設局の案件で資料-1の19ページになります。最下段の河川台帳電子化事業について伺いたいと思います。
事業内容として災害時に被災状況を迅速に確認し早期復旧を図るため、河川施設の基礎資料である河川台帳を電子化とありますけれども、この事業内容についてもう少し詳しく教えていただきたいと思います。
61 ◯伊藤河川課長 河川台帳電子化の事業内容の詳細についてお答えさせていただきます。
河川台帳は河川施設の現況を示す基礎資料でございます。これにより管理河川の適正な
維持管理を行うことを目的に整備をするものでございます。現在の台帳は平成19年度から作成したもので、紙ベースの管理となっております。台帳の修正や追加などにつきましては、改修工事が終わった後とか災害復旧の後に追加修正をしていくものでございます。ただ、これは現在、紙ベースですので手作業でございまして、時間を要することや、それから現地と台帳の差異があるというところで、新たに台帳の整備が求められているものでございます。あとは、保管場所とかそういったものもありますけど、そのほかに災害時におきまして早期に被災箇所や被災の程度を把握することで、迅速な復旧や事前の備えを図ることを目的に電子データ化するものでございます。
62 ◯児嶋委員 次に河川台帳電子化の
進捗状況について、お聞かせいただきたいと思います。
63 ◯伊藤河川課長 データ化の
進捗状況についてお答えします。
本市が管理をしています主要な河川は全体で36河川あります。これらは河川法に基づき台帳整備の必要がある1、2級河川と、それから準用河川、法に準用する河川が36河川あります。現在までに36河川中12河川の電子化が完了しております。主なものは1級河川大門川などになります。今回、補正でやらせていただきますものについては、1級河川秋山川などを含めた10河川のデータ化を完了させますと、36河川のうちの22河川になりますので、約60%の進捗率となります。残りは14河川になりますけれど、14河川は全て準用河川になります。これにつきましても計画的に整備を進めて台帳の電子化を取り組んでいきたいと考えております。
64 ◯児嶋委員 次に、河川台帳電子化による活用方法や効果、繰り返しになるところがあるかもしれませんが、改めてお願いします。
65 ◯伊藤河川課長 電子化した河川台帳の活用方法と効果についてお答えさせていただきます。
先ほども説明させていただきましたけど、今の紙ベースの台帳はもう10年以上前なので、座標とかが今、新しくなっていまして、世界測地系というような座標がありますので、そういう基準点の修正を行うこととか、それから、距離標を設けることで台帳を現地に反映させることで効率を上げていくというんですかね。例えば、
維持管理でいうと堆積土除去とかそういうものの数量が安易に分かりやすいとか、改修工事とか、災害復旧のときには、測量の簡略化ができるというところで考えておりますので、それなりに効果はあるというところになります。将来的には各種インフラを一元化していくことでインフラ分野のDXとかにつなげていければと現在、考えております。
66 ◯児嶋委員 続きまして、同じく資料-1の20ページ、上から4段目、街路整備事業についてお聞きしたいと思います。
国の補正に伴う国庫補助事業の増額について、日出町高松線の街路整備事業とありますけれども、その内容について少し詳しく教えていただきたいと思います。
67 ◯加藤駿河道路整備課用地担当課長 国の補正に伴う、日出町高松線の街路整備事業の内容について、パネルを用いてお答えをいたします。
まず、本事業の概要ですが、葵区日出町の国道1号、日出町交差点を起点とし、国道150号を終点とする駿河区を縦断する
都市計画道路であり、そのうち南幹線から
都市計画道路丸子池田線までの約550メートルが実施区間となっております。
次に、内容としましては
補正予算額は1億5,600万円で、令和2年度に土地開発公社により先行取得した用地1件について、地権者の移転手続完了に伴い公社から買い戻すための経費であります。事業用地の取得率は現在面積ベースで7割程度まで進んでおり、本路線の早期開通に向け今後も計画的な用地交渉に努めてまいります。
68 ◯児嶋委員 最後になりますけども、同じく街路整備事業の中のもう1つ、丸子池田線の街路整備事業についても、もう少し詳しく教えてください。
69 ◯牧野駿河道路整備課長 国の補正に伴う
都市計画道路丸子池田線街路整備事業の内容についてお答えいたします。
まず、本事業の概要になりますが、丸子六丁目の国道1号交差点から静岡大橋を経て、日本平動物園線に接続する駿河区を東西に横断する延長約9キロメートルの
都市計画道路でございます。
次に、内容としましては
補正予算額として1,700万円、
令和元年度に街路整備事業として認可された区間の東町豊田線、産業館西通りから宮前大谷線、済生会病院の東側の交差点まで、約840メートルについて街路築造に合わせ、電線共同溝を整備するための設計業務を実施する経費でございます。
70 ◯天野委員 私からは1点だけ、資料-1の21ページ、2段目になります。橋りょう整備事業についてお伺いします。
道路橋補修設計事業についてですが、
補正予算で設計事業を実施する理由を教えてください。
71
◯加藤道路保全課長 補正予算で道路橋補修設計を実施する理由についてお答えします。
今回の
補正予算では、国の補正に伴い令和4年度以降の事業を中心に前倒しで実施することで事業効果の早期発現を目指しております。補正で設計を行う理由としまして、現在、道路橋補修は早期に措置が必要である診断区分3の損傷などで、補修を行う事後保全型の対応ですが、今後は軽微な損傷でも措置を行い、ライフサイクルコストの低減や持続可能な
維持管理となる予防保全型の対応へ転換を図っていくために早期に必要な補修が集中的に実施できる橋梁を対象として、速やかな工事着手を目指せる補修設計ストックの拡充に重点を置いて、
補正予算では主要地方道南アルプス公園線(田代澤橋)など13橋の補修設計を実施したします。
72
◯畑田委員長 ほかにないようですので、質疑を終了します。
次に、要望・意見、討論に移ります。要望・意見、討論がありましたらどうぞ。
73
◯山本委員 自民党といたしましては、全ての議案に賛成させていただきます。
続いて、要望・意見になります。
まず、路線バスの健全化についてなんですけれども、市民生活に直結する問題になるかと思います。現状の把握から今後の対応まで確実に行っていただきたい。そして、市民の生活を守っていただきたいと思います。
次に、エキパの利用状況と今後の動きについては理解ができました。利用料金の設定に関しては、やはり周辺地域、民間事業との兼ね合いもあるということでおっしゃっていただいたのですけれども、この辺りは非常にデリケートな問題ですが、適正かつ的確な対応をしていただきたいと思います。
あと、
宅地耐震化推進事業についてなんですけれども、
盛土造成地域の安全確認調査の結果を来年3月には公表するということですけれども、対象地域に住まわれている方には、やはり最新の注意を促していただきたいと思います。危険度Aとか危険度Bとかではなくて、改善地域であるよとか、そういった名称、発表の仕方であったりというところを、今後の不動産の売買の部分でも絡んでくるかと思いますので、御配慮いただきたいと思う次第でございます。
あと私のほうで質問させていただいた建設局の
繰越明許費について、DXの活用ですけれども、
都市建設委員会の問題だけではなくて、行政運営全体を円滑に進めることが必要だよと。DXの推進がどんどん言われているものですから、前回の委員会のときもお話させていただいたんですけれども、積極的に取り組んでいただきたいと思っている次第でございます。
また、
交通安全施設整備事業につきましては、特に通学路の安心・安全を確保するために、引き続き情報収集と早期の整備を求めていただきたいと思います。
最後に、遠藤委員からお話があったのですけれども、質問させていただいたのですが、大きな道を通す、この道に関しては、非常に時間がかかるということは理解をしています。近隣対策など非常に困難な仕事が多いかと思いますが、大きな成果につながる事業でございますので、工期を遵守していただくことを要望させていただき、その上で進めていただきたいと思う次第でございます。
74 ◯加藤委員 公明党としても本委員会への付託議案について、賛成の立場で要望・意見を申し上げます。
まず、都市整備基金積立金についてですが、質問はしませんでしたけれども、今回この4億円の積立てということで、この財源不足を補完する意味で非常に重要な措置であると思います。一方で、この基金の使い道につきましては、恐らく財政当局の強い意向があるともお聞きしておりますが、この基金条例の第1条には都市整備事業の推進に要する経費の財源に充てるため、静岡市都市整備基金を設置すると定められておりますので、より都市局として推進したいものとか不測の事態に対応するため、ある程度、都市局に裁量権を持たせて、主要用途を決めていくことができるようになるのも、より現場の声が反映されるようになるんじゃないかと思います。こうした枠があれば、不測の事態の対応だけじゃなくて、新しい事業だとかアイデア、創造性を発揮できるような取組にもつながるので、そうしたことにも注力していただければなと思います。
それから、
宅地耐震化推進事業についてです。今回の
補正予算は大
規模盛土造成地の安全性を把握するための調査ということで、国が求めている
安全対策の第2次スクリーニングに当たると思います。今後、先ほど御答弁いただきましたように実際のボーリング調査、地盤調査等をしていただいて、実際に盛土が滑る可能性があるところにも着手をしていただくことになろうかと思いますが、もし、仮にそういった滑動崩落のおそれがある場合については、滑動崩落防止工事にも着手する必要があると思いますので、より
安全対策を加速できるように、災害に強いまちづくりの推進を図っていただければと思います。
それから、公園整備事業につきましては、先ほど御答弁いただきましたとおり前倒しをしていただきながら、事業推進を図っていただいていると思いますが、静岡市の公園整備は非常に広範なエリアを公園整備課が担当しているんじゃないかと思います。葵区、駿河区を一課で担っているということもありますので、今後はできれば駿河公園整備課だとか、葵公園整備課だとか、そういった形で道路局と同じようにやっていただけると、より人員と予算を確保できるんじゃないかなと思いますので、より注力していただければと思います。
それから、通学路の
歩行空間整備事業について質問させていただきましたけれども、なかなかこの通学路の改善、優先度の高いところから、また危険性の高い交差点から着手していただいていると思います。ただ、一方で、用地交渉が伴ったり、歩道が狭かったり、思ったような対策ができない、こういったところもあると思うんですけども、現状
グリーンベルトを引いていただいたり、区画線を引いていただいたり、あらゆる手段を尽くしていただいていると思いますが、一方で県警との合意形成等にも時間がかかっているんじゃないかなと思いますので、引き続き静岡県警との情報交換、また、連携、こういったところも進めていただきながら、例えば連携チームを創設していただく等、常時、情報交換ができるような体制づくりに寄与していただければと思います。
それから、河川台帳電子化事業、先ほど児嶋委員からも質問されておりましたけれども、私自身もこの電子化事業については非常に重要なものであると思います。より効率的な業務遂行が可能になると思いますし、災害復旧というところでも有益だと思います。さらに職員の皆様方の生産性向上にも寄与するんじゃないかと思いますので、それが流域治水を進めていく上での着実なスタートラインにもつながるんじゃないかと思いますので、ぜひとも御尽力いただければと思います。
75 ◯児嶋委員 まず、志政会として今回の全ての議案について賛成という立場を取らせていただきます。
次に、個別に要望・意見を述べさせていただきます。
恩田原・片山地区の繰越しについて、全体の進捗には影響がないということですけども、もう北側のところから既に建物の建設等も始まっており、今後も計画どおり進めてもらって、新スマートインターチェンジの新設効果をしっかりと出してもらいたいと思います。また、東名高速南側の宮川・水上地区については今後、本格的に進めていくことになりますけれども、恩田原・片山地区同様に計画どおり進めてもらい、新スマートインターチェンジの効果をさらに上げてもらいたいと思います。
それから、公園整備事業の繰越しも日本平公園の道路等の工事の部分で繰越しという話ですけども、今後、駐車場の整備や施設の改善等、公園全体の整備につながるものだと思っております。日本平公園がより魅力的なエリアとなり、コロナ収束後には多くの観光客を迎え入れることができるよう、早期の完成を目指してもらいたいと思います。
それから、静岡市手数料条例の件、マンションの管理計画の認定制度という話ですけれども、修繕費の積立てなど十分管理できていない古いマンションなどが幾つかあるかと思います。ただ、この申請が必須ではないというところから、なかなか進めることが難しいところもあるんじゃないかと思います。例えば、マンションの外壁が破損して落下したときにどうするかとか、問題が発生したときに困る話になるので、マンション関係者とかに必要性をしっかりと理解してもらって適正化されるように進めてもらいたいと思います。
それから、河川台帳電子化事業については、電子化されることにより追加修正が効率化されたり、災害の早期復旧というところで、かなり活用されるんじゃないかと思いますので、優先順位をつけて今までどおり進めてもらいたいと思います。
それから、街路整備事業の日出町高松線について、現在、南幹線のところから急に道が細くなって、SBS通りまで久能街道というのが非常に交通量が多い割には車のすれ違いも難しいところ、非常に危ない、さらに歩行者とか自転車がいるとなおのこと危ないという道を今、使っているわけですので、早期にこの新しい道を開通すべく、用地買収から工事開始に向けて進めていただきたいと思います。
最後に丸子池田線のところ、これから用地買収交渉などを進めていくタイミングとお伺いしておりますが、ここはイトーヨーカ堂から小鹿郵便局のところまでの道は渋滞がよく発生する場所ですので、なるべく早くの完成をお願いしたいと思います。また、以前の委員会でもお話ししましたが、この渋滞の原因の1つが小鹿郵便局の左折詰まりのところかと思うので、できる範囲で左折レーンの追加だけでも早めに進める等の検討もお願いしたいと思います。
76 ◯天野委員 街づくり研究会、今回の議案、全て賛成させていただきます。
質問もさせていただきましたが、市の管理する膨大な施設の
維持管理を考えますと、予防保全型への転換がコスト削減につながるものだと思います。また、橋梁補修は大変重要な事業だと思いますので、早期に対応をお願いしたいと思います。
77
◯畑田委員長 ほかにないようですので、要望・意見、討論を終了し、これより採決を行います。
特に反対の討論はありませんでしたので、議案第1号中所管分ほか6件を一括して
簡易採決にてお諮りします。
議案第1号中所管分、議案第3号及び議案第9号と議案第22号から議案第25号までの7件は原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」〕
78
◯畑田委員長 御異議なしと認め、議案第1号中所管分ほか6件は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で、
議案審査を終了いたします。
残る
報告事項に関係のない説明員の皆さんは退席していただいて結構です。
〔関係外説明員退席〕
──────────────────────────────
79
◯畑田委員長 次に、
報告事項に移ります。市営住宅の管理上必要な訴えの提起について報告を聞くことといたします。
それでは、お願いいたします。
80 ◯内野住宅政策課長 お手元の議案集6)、令和4年市議会2月定例会
報告事項の3ページをお願いいたします。
市営住宅の管理上必要な訴えの提起について、令和4年1月21日に市長の専決処分をしたので、地方自治法第180条第2項の規定により報告させていただきます。
公営住宅法第32条の第1号では、入居者が不正な行為によって入居したとき、また、同法同条第2号で入居者が家賃を3月以上滞納したときには、市営住宅の明渡しを請求することができるとされております。
今回の訴えの提起の概要でございますが、3ページの表の1行目、こちらは市営住宅の長期滞納者、それから2行目は不正入居者に該当するものでございます。今回はこれら2名に対し、市営住宅の明渡しを請求してもこれに応じなかったため、市営住宅の明渡し並びに滞納家賃及び明渡しを行う日までの期間の損害賠償金について支払いを求める訴訟を提起したものでございます。
今後、判決が確定した後も退去をしない場合には、判決で取得する債務名義に基づき、裁判所執行官の立会いの下、建物明渡しの強制執行を行うこととなります。
なお、市営住宅入居者における家賃の負担公平性や入居資格者の適正管理の観点から、長期滞納者及び不正入居者に対しては適宜法的措置を進めてまいりますが、明渡し請求に基づく退去後のお住まいなどに支援が必要な事案があれば、福祉部局と連携しながら市営住宅入居者の適正管理に努めてまいります。
81
◯畑田委員長 ただいまの報告に対して質疑等はありますか。
〔「ありません」〕
82
◯畑田委員長 特にないようですので、質疑等を終了します。
報告事項は以上です。
──────────────────────────────
83
◯畑田委員長 最後に、委員の皆さんに報告いたします。
1月19日から21日までの日程で予定されておりました管外視察につきましては、新型コロナウイルス感染拡大により見送ることといたしましたが、派遣取消しの手続は委員長において行いましたので、御承知おきください。
──────────────────────────────
84
◯畑田委員長 以上で、本日の日程は全て終了しました。これをもちまして、
都市建設委員会を散会いたします。
午後0時2分散会
──────────────────────────────
都市建設委員長 畑田 響
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